本日は大宮で仕事があったのでガダゴトと電車に揺られてきた。

本日は天気もよく、電車の中でもポカポカと春の兆しを感じられた。
ウトウトと船をこいでいると、春日部で一組の親子連れが乗り込んできた。
父親は30前後、子供は４，５歳だろうか。

会話の内容が途切れ途切れに聞こえてきたが、どうやら東武動物公園に行くらしい。
子供は興奮しきった様子で、父親に盛んに話しかけている。

やがて電車が動き出すと、子供はじっと窓の外の移りゆく景色を眺めながら、
「パパ見て！すごいよ！」おおはしゃぎである。
父親は「そうだね」「そうだね」とめんどくさそうに応対していた。

いい風景だな、と思うと同時に「うらやましいな」とも感じた。
大人が見るとなんてことない街の風景に、子どもはときめいているのだろうなと。

残念なことに、私にはただのありふれた街並みにしか見えなかったが、
きっとあの子には新しい発見や驚きがそこにあったんだろう。

あの子のような気持になれたら、この代り映えのしない毎日も色づいて見えるのだろうか。

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