土曜のレイトショー(23:30~)を見てきたのだが、ものすごい人だった。
日本経済の衰退、少子高齢化の加速、北朝鮮問題など世相がかしましい時に、
なんと暇な連中か。こんな映画をチャラチャラと見ている場合かっ!
(私は違う。私は仕事上の問題を放棄して見にきた。週明けにえらいことになるかもしれないとドキドキとしながら観たのだ。責任感が強すぎるのも問題である)
場内はほぼ9割9分埋まっていた。そのほとんどが20才を超える人々だった。
エヴァは子供に人気がないのか、それとも少子高齢化の表れだろうか
(20歳以上の入場を禁止していたのも一因かもしれない)。
内容に関して言えば、TVアニメのダイジェスト版に留まった序に比べて、
新しい展開が目白押しだった。私がアニメの内容をほとんど覚えていないからかもしれないが。
それにしても、TVアニメはもっとこれよりダウナーだったような。
面白いとは思うものの、そのあんまりな展開とあんまりなキャラに辟易とした覚えがある。
特に大人勢が総じてロクデナシだった印象が強い。
成長したら大人勢の言動も理解できるのかな、と思っていたものだ
その後、大学の時に再見したが、やっぱりロクデナシばかりだという結論に達した。
それから比べるとこの映画版では、みんな少しずつマトモになっているように見える。
展開事態も明るめで安心していたら、ラスト45分でやっぱりエヴァはエヴァだと気付かされた。
暗い…私の先行きと同じくらい暗い。
最後、シンジくんに男らしいところが見えたのが救いか。
全体としては映像と言い、展開と言い、非常に面白い映画だったといえる。
本当に誰か一人でもいいから幸せになってほしいと、期待している。
カオルくんの「今度こそ君だけは幸せにするよ」というセリフは、
多くの視聴者の希望であるように思う。
救いようのない話は現実だけでたくさんだ。
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